宅配2024.09.03(更新日:2024.10.17)

置き配が2024年問題の救世主になりえるか?

いよいよ物流の2024年問題で配達員不足が深刻になります。
その解決策の一つとして配達員の大きな負担となっている再配達の削減が上げられます。
それを減らすカギが玄関前や宅配ボックスに荷物を届ける「置き配」です。

ところがあるアンケートで
3人に1人が「置き配したくてもできない」経験をしたことがわかりました。

その理由を見てみますと、一つ目は集合住宅のオートロックです。
特に都心ではオートロックのマンションが増えています。

二つ目は宅配ボックスの不足です。
以前は戸数の20%分のボックスで足りていたものが今では宅配数の増加で50%分ものボックスがないと需要に応えられません。
置く場所が限られているマンションでは宅配ボックスを増やすのは容易ではありません。

三つ目は盗難リスクです。
アンケートでは「盗難が心配」(40.5%)と最も多かったです。

四つ目が冷凍・冷蔵品の問題です。
これらが置き配が進まない大きな壁となっています。

とはいっても、配達員不足・再配達の負担は現実的な問題ですので、この置き配の普及が問題解決には欠かせません。
その打開策として、スマホアプリで日時限定で使えるスマートロックや宅配ボックスの小型化、冷凍冷蔵可能な宅配ボックスの開発、盗難を補償する保険なども出てきています。

なんにせよ、通販会社・宅配会社と我々消費者の3者が共に協力をしなければ、この「置き配」を2024年問題解決の救世主にすることはできないのではないしょうか。

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