セブンイレブンの強さは「物流」にあり
コンビニエンスストア大手3社の日販(1日の売上)を比較してみますと、
セブンイレブン67万円・ファミリーマート53.4万円・ローソン52.2万円(2023年2月期)
セブンイレブンの一人勝ちになっています。
この要因は様々ありますが、その中でも特に大きいものが「物流」だと言われています。それを示すために先ずは
店舗数も見てみますと、セブン21.402店舗・ファミマ16.533店舗・ローソン14.631店舗
(2023年2月期)とこれもセブンイレブンが大きく2社離していますが、
47都道府県すべてに店舗展開したのは、実はローソンが一番早く達成しました。
同社は1975年に1号店出店から22年後の1997年に全国展開を達成しました。
次に早かったのがファミリーマートで、1973年の1号店から33年後の2006年に達成です。
それに対しセブンイレブンは、1974年の1号店から45年後の2019年に達成しています。
これにはセブンイレブンのドミナント(出店)戦略が大きく関係しています。
その戦略は、出店地域を拡大するにあたっては、独自の商品を効率よく、
かつスピーディに店舗に配送する仕組みづくりを優先し、製造・物流のインフラの拠点内への
集中出店を行い、面での拡大を進めきました。新規のエリアに出店する場合、
新店と合わせて必ず、専用工場と配送センターをセットにします。
一つの地域に多店舗展開すると、セブンイレブンの名が顧客の目に触れる機会が増えますし
商品やサービスの販売促進に必要な広告宣伝を効率よく実施できます。更にスーパーバイザーの
店舗サポート活動の効率化にも繋がります。またこのような高密度にお店がありますと
おにぎりやお弁当など鮮度が高いものを提供できますし、計画的な配送も行えます。
このようにセブンイレブンは「物流」を武器にして、日販売上1位の座を保っています。
参考文献:【顧客をつかむ戦略物流】角井亮一氏