物流2025.04.23

販促品の流通加工を効率化!時間・コスト削減と本業集中のための実践ガイド


Ξ目次

01.販促品の流通加工とは
 1-1. 流通加工の定義と具体的な業務内容
 1-2. なぜ販促品に流通加工が必要か
02.  販促品の流通加工の課題
 2-1. 時間とコストの問題

 2-2. 作業スペースの制約
03. 流通加工をアウトソーシングするメリット
04. 流通加工をアウトソーシングする物流会社の選び方
05. 販促品流通加工の具体例
 5-1. 導入事例1:什器の組み立てとアッセンブリ作業
 5-2. 導入事例2:ミカロジのPOP・什器・ノベルティの流通加工
06. まとめ


販促品(ノベルティ)の流通加工は、企業のマーケティング活動において欠かせないプロセスですが、その作業は時間と労力を要します。
特に多種類や大量の販促品を取り扱う場合、アッセンブリや包装、ラベル貼りなどの作業が煩雑になり、社内のリソースや作業スペースが圧迫されることが多いです。
このような状況で有効なのが、流通加工を外部の物流会社にアウトソーシングすることです。物流会社に任せることで、作業の効率化やコスト削減が実現し、本業に集中できるメリットがあります。
本記事では、販促品流通加工の具体的な事例を紹介し、アウトソーシングを活用する方法とその効果について解説します。

01.販促品の流通加工とは

1-1. 流通加工の定義と具体的な業務内容

流通加工とは、商品の出荷前に行われる追加の加工や付加価値を高めるための作業を指します。販促品の場合、単に製品を仕入れて出荷するのではなく、キャンペーンやブランド戦略に合わせた加工が必要になります。具体的な業務内容として、以下のような作業が挙げられます。

・アッセンブリ(組み立て):異なるパーツを組み合わせて完成品にする
・セット組み:複数の販促品をひとまとめにする
・包装・梱包:ギフト用のラッピングや個別包装
・ラベル貼り:商品名やQRコード、ブランドロゴのラベルを貼付
・封入・封緘:パンフレットやチラシとともに封筒へ封入
・検品・品質チェック:不良品の確認や数量のチェック

これらの作業を適切に行うことで、販促品の品質向上と流通のスムーズな進行が実現します。

1-2. なぜ販促品に流通加工が必要か

販促品(ノベルティ)は企業のブランド価値向上やマーケティング施策の一環として活用されますが、単に商品を仕入れて配布するだけでは十分な効果は得られません。流通加工を施すことで、企業のロゴやメッセージを印字したラベル貼付やオリジナルパッケージングが可能となり、ブランドの統一感を演出できるほか、特定の商品を組み合わせたセット販売やプレゼント用ラッピングなど、販促キャンペーンに最適な形で商品を準備することができます。これにより、企業のブランディング強化や顧客の認知度向上が図れるとともに、プロモーションのスムーズな展開が可能になります。

02.販促品の流通加工の課題

2-1. 時間とコストの問題

販促品の流通加工は時間とコストがかかり、社内対応では作業負担が大きくなります。大量の販促品を短期間で処理するには人件費や作業スペースの確保、設備・資材の準備が必要で、通常業務にも影響を及ぼします。これらの負担を軽減するには、専門の物流会社に委託することで、効率的に作業を進め、コスト削減と業務の最適化を同時に実現するのが有効です。

2-2. 作業スペースの制約

販促品の流通加工には広い作業スペースが必要ですが、社内で十分なスペースを確保するのは難しく、保管や作業エリアの不足が問題になります。限られたスペースでは作業効率が低下し、動線の悪化や商品管理ミスのリスクも高まります。これらの課題を解決するには、流通加工を専門の物流会社に委託し、広い作業環境や適切な設備を活用することで、効率的かつスムーズな加工を実現することが有効です。

03.流通加工をアウトソーシングするメリット

販促品の流通加工を専門の物流会社にアウトソーシングすることで、企業は多くのメリットを得ることができます。社内対応の負担を軽減し、業務効率を向上させるだけでなく、コスト削減や品質向上にもつながります。ここでは、主なメリットを紹介します。

①時間とコストの削減
流通加工を外注することで、社内での作業時間を大幅に削減でき、人件費やスペース確保のコストも抑えられます。また、専門業者のノウハウを活用することで、作業効率が向上し、コストパフォーマンスが高まります。

②作業品質の向上
物流のプロが対応することで、ミスの少ない高品質な流通加工が可能になります。ラベル貼りやセット組み、検品作業などを専門の設備と技術で行うため、精度が向上し、商品トラブルのリスクを軽減できます。

③スペース不足の解消
自社で販促品の流通加工を行う場合、大量の在庫や作業スペースが必要ですが、アウトソーシングすればそれらの問題を解消できます。物流会社の倉庫や作業スペースを活用できるため、オフィスや社内倉庫を圧迫せずに済みます

④柔軟な対応が可能
急なキャンペーンや販促施策にも対応しやすくなり、大量注文や短納期の案件でもスムーズに処理できます。物流会社は繁忙期の対応にも慣れているため、社内リソースの負担を増やすことなく、販促活動を円滑に進められます。

⑤本業に集中できる
販促品の流通加工を外部に委託することで、企業はコア業務に専念できます。マーケティング戦略や営業活動にリソースを集中させ、企業の成長に直結する業務へ注力できる点も大きなメリットです。

このように、流通加工をアウトソーシングすることで、業務の効率化だけでなく、コスト削減や品質向上、スペース活用の最適化など、多くの利点を享受できます。

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04.流通加工をアウトソーシングする物流会社の選び方

販促品の流通加工を効率的に進めるためには、適切な物流会社を選ぶことが重要です。
アウトソーシング先を誤ると、納期遅延や品質トラブルが発生し、結果的にコスト増やブランドイメージの低下につながる可能性があります。ここでは、流通加工を委託する物流会社を選ぶ際のポイントを紹介します。

①流通加工の実績が豊富か
過去に販促品の流通加工を手がけた経験が豊富な会社を選びましょう。アッセンブリ、セット組み、ラベル貼り、封入作業など、多様な加工に対応できるかを確認することで、スムーズな業務運営が可能になります。

②柔軟な対応力があるか
販促品の流通加工は、キャンペーンやプロモーションのスケジュールに左右されるため、短納期や急な変更にも対応できる柔軟性が求められます。繁忙期の受注体制や、突発的なオーダーへの対応力をチェックすることが大切です。

③コストパフォーマンスが高いか
アウトソーシングの目的はコスト削減と効率化ですが、単に安いだけではなく、品質とサービスのバランスが取れているかを確認しましょう。見積もりの内訳を比較し、必要な作業に対して適正価格かどうかを判断することが重要です。

④品質管理体制が整っているか
ミスのない正確な作業が求められるため、品質管理体制がしっかりしているかを確認しましょう。検品体制やトレーサビリティの確保、過去のミス発生率などをチェックすることで、信頼できる業者かどうかが分かります。

⑤保管・在庫管理が可能か
販促品は一時的に大量に保管する必要があるため、倉庫機能を持つ物流会社を選ぶと便利です。出荷までの在庫管理やピッキング業務も任せられると、さらに業務効率が向上します。

⑥コミュニケーションが円滑に取れるか
物流会社とのスムーズな連携が求められるため、担当者の対応力も重要です。問い合わせやトラブル対応が迅速かどうか、事前の打ち合わせで確認し、信頼できるパートナーを選びましょう。

流通加工をアウトソーシングする際は、実績や柔軟性、コスト、品質管理、保管機能などを総合的に判断し、自社に最適な物流会社を選ぶことが重要です。適切なパートナーを見つけることで、販促品の流通加工を効率化し、時間やコストを削減しながら、スムーズなプロモーション展開を実現できます。

05.販促品流通加工の具体例

5-1. 導入事例1:什器の組み立てとアッセンブリ作業

コスメ販売会社A社様では、もともとBtoB・BtoC向け商品の出荷業務をミカロジにご依頼いただいていました。
販路拡大に伴い商品ブースが大きくなったことから、当初は自社で対応予定だった什器の組み立て作業について、ミカロジにも相談いただ追加でご依頼をいただきました。
具体的には、商品を陳列する什器の組み立てに加え、テスターの同梱・仕様書やラベル貼りなどのアッセンブリ作業もミカロジで対応。
広い作業スペースを活かし、効率よく作業を進めたことで、納期短縮を実現しました。
さらに、通常の出荷業務を止めることなく並行して対応できたため、販売機会を逃すことなく、A社様に大変ご満足いただいています。

5-2. 導入事例2:POP・什器・ノベルティの流通加工

農業化学品メーカー様(除草剤・殺虫剤等)の販促用商材の発送業務を請け負っています。ホームセンターやドラッグストア向けに、什器・POP各種・チラシ・パネル・ノベルティなど、約200種類の販促品を、店舗ごとの仕様に合わせて正確にアッセンブリし、発送 しています。特に繁忙期となる2~5月には、1日に数百店舗分を出荷することもあり、短期間での大量発送にも対応しています。

06.まとめ

販促品の流通加工を効率化するためには、外部の物流会社にアウトソーシングすることが有効です。アッセンブリ作業、袋詰め・ラベル貼り、封入・封緘作業の効率化事例に見られるように、物流会社は専門的な設備と作業フローを導入することで、作業時間の短縮やコスト削減、品質向上を実現します。これにより、自社は本業に集中でき、マーケティング施策の効果を高めることが可能になります。流通加工をアウトソーシングすることで、企業はスムーズで効果的な販促品展開を行うことができます。

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