物流2024.09.02(更新日:2024.10.17)

マクドナルドと物流会社の関係に学ぶ

全国に約3千店を展開し、1日に380万人に食を提供する日本マクドナルド。
その物流を一手に引き受けているのが、HAVIサプライチェーン・ソリューションズ・ジャパンという会社です。

この会社が凄いのは、マックの物流業務だけではなく、
販売情報の把握から需要予測、在庫管理までサプライチェーン全体を担っていることです。
更に凄いのは、マックの業務にここまで食い込みながら、両社の資本関係は一切ないところです。


なぜこの従業員500名強の中規模の物流会社が、マクドナルドという巨大チェーンを支えられているのでしょうか。
それはアメリカでのマクドナルドの創業間もない店舗数の少ないときから、両社ウインウインの関係を50年も続けてきたからです。

またマクドナルドには「3本脚の椅子」という考え方が創業時から根付いています。
フランチャイジー・サプライヤー・マクドナルドとの3者がそれぞれが強固であることで、力強いビジネスが展開できるという考え方です。

マクドナルドのような大企業と物流会社がこのような強固な関係及び物流以外の業務にまで深く入り込んでいる構図は他を見ても中々ないでしょう。

物流2024年問題が叫ばれている今、この両社の関係は多くの企業に参考になるのではないでしょうか。


参考文献:【日経MJ 2024年3月17日1面】

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • line