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Ξ目次
01.  物流アウトソーシングの重要性と概要
　1-1. 物流アウトソーシングとは？
　1-2. アウトソーシングを委託できる業務の範囲
　1-3. どんな会社がアウトソーシングを利用するか？
02. 絶対に失敗したくない！物流会社の選び方のポイント5選！
03. ミカロジの失敗事例から学ぶ
　3-1. ミカロジの失敗事例【ＯＡ機器販売Ａ社様の事例】
　3-2. 失敗から学んだ経験を活かして
04. まとめ

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物流アウトソーシングは、企業にとって業務効率化やコスト削減を実現するための有力な手段です。しかし、パートナー選びや運用方法を誤ると、期待していた成果が得られないどころか、トラブルやコストの増加を招くこともあります。本記事では、実際に起きた失敗事例をもとに、その原因と改善のヒントを探ります。物流アウトソーシングで成功を手にするための秘訣を、ぜひ一緒に学んでいきましょう！　　

01.　物流アウトソーシングの重要性と概要

1-1. 物流アウトソーシングとは？

物流アウトソーシングとは、商品の保管や配送、在庫管理などの物流業務を、専門の外部企業に委託することを指します。企業が自社で行う物流業務を外部に委託することで、業務の効率化やコスト削減、品質の向上を目指すのが主な目的です。近年、Eコマースの拡大や顧客ニーズの多様化に伴い、物流業務はますます複雑化しています。そのため、専門的なノウハウを持つ物流会社に委託することで、企業は本来の事業活動にリソースを集中させられる点が大きなメリットとされています。

1-2. アウトソーシングを委託できる業務の範囲

①商品の保管・在庫管理
倉庫での商品保管や在庫の管理は、物流アウトソーシングの基本的な業務です。専門の物流会社は、温度や湿度を管理する設備を備えた倉庫や、リアルタイムで在庫状況を把握できるシステムを提供しており、効率的かつ正確な在庫管理が期待できます。

②ピッキング・梱包
顧客から注文を受けた商品のピッキング（選び取り）や、丁寧な梱包作業も委託できます。これにより、出荷ミスの削減や、顧客の満足度を高める高品質な梱包が可能になります。

③配送業務
物流会社は、全国またはグローバル規模での配送ネットワークを持っています。迅速かつ低コストでの配送が可能になるほか、クール便や大型商品配送など、特殊な配送にも対応しています。

④返品・交換処理
Eコマースにおける重要な業務である返品や交換対応もアウトソーシング可能です。物流会社が返品商品の検品や在庫への再登録を行うことで、企業は対応コストを削減しつつ、顧客対応に注力できます。

⑤特殊業務
ギフト用ラッピングや、商品の組み立て・セットアップなど、付加価値を高める業務も委託できます。これにより、販促キャンペーンや季節イベントなどにも柔軟に対応可能です。

⑥その他の業務サポート
一部の物流会社は、貿易関連業務や顧客データ管理、マーケティングのサポートまで手掛ける場合があります。特に国際物流を伴う場合は、輸出入に関わる複雑な手続きも専門知識を持った業者に任せることができます。

※物流アウトソーシングで委託できる業務は非常に多岐にわたります。企業がどの範囲を外部に委託するかを明確にし、自社のリソースや戦略に最適化したプランを設計することが、成功の鍵となります。

1-3. どんな会社がアウトソーシングを利用するか？

物流アウトソーシングは、幅広い業種・業態の企業で利用されていますが、特に次のような企業がその恩恵を受けることが多いです。

①Eコマース企業
ネット通販を中心に事業を展開する企業では、商品の保管から配送までの物流業務が非常に重要です。特に、注文が急増するセール時期や季節イベントでは、柔軟かつ迅速な対応が求められるため、物流の専門会社と連携することで運営効率を高めています。

②アパレル業界
衣類やファッション雑貨を扱う企業では、商品の種類やサイズの多さにより、在庫管理やピッキングが複雑化しやすい傾向があります。また、シーズンごとの入れ替えやキャンペーン時の大量出荷にも対応するため、物流アウトソーシングが広く利用されています。

③製造業
メーカー企業は、製品の出荷から配送、場合によっては部品の調達までを物流業者に委託しています。特に、グローバル市場をターゲットにした企業では、輸出入手続きや海外倉庫の利用を含む包括的な物流支援が必要となるため、専門業者との連携が欠かせません。

④食品・飲料業界
食品や飲料を扱う企業は、温度管理や衛生管理が徹底された物流サービスが必要です。冷蔵・冷凍便や短納期配送など、専門的なスキルや設備を持つ物流会社の利用が一般的です。

⑤中小企業やスタートアップ
自社で物流インフラを整える余裕がない中小企業やスタートアップも、物流アウトソーシングを積極的に活用しています。これにより、初期投資を抑えながらスケーラブルな運営が可能になり、事業成長に専念できます。

⑥季節変動の大きい業界
季節商品やイベント関連の商品を扱う企業では、短期間で大量の物流需要が発生することがあります。物流アウトソーシングを利用することで、必要なときだけリソースを拡大し、コストを抑えた運営が可能です。

物流アウトソーシングは、企業の規模や業界を問わず、多様なニーズに応じて利用されています。特に、物流業務を効率化し、本業に集中したいと考える企業にとっては、戦略的な選択肢となっています。

02.　絶対に失敗したくない！物流会社の選び方のポイント5選！

①業務のニーズと規模に合った倉庫を選ぶ
小規模な業務には過剰な設備やシステムを持つ業者を選んでもコストがかかりすぎることがありますし、逆に大規模な業務に対応できない業者を選んでも、業務が滞る原因になります。自社のニーズを正確に理解し、適切な規模の業者を選ぶことが重要です。

②実績と信頼性の確認
物流会社の実績や扱ったことのある商品の種類や業界、リードタイムや出荷件数、梱包の正確性などの情報をチェックし、自社の業務に対応できる実力があるかどうかを確認しましょう。倉庫を見学することも一つの方法です。

③柔軟性
物流業務は、季節ごとの需要変動や急なトラブルに対応する必要があります。そのため、柔軟に対応できる物流業者を選ぶことが大切です。急な納期変更や繁忙期の需要増加にも対応できる体制が整っているか、事前に確認しましょう。

④コストとサービスのバランス
コストだけにこだわらず、サービスの質とバランスを考慮することが必要です。安価な業者を選んでもサービスレベルが低い場合、トラブルや追加費用が発生する可能性があります。隠れた費用や不明確な契約条件は後々のトラブルの原因になります。品質とコストのバランスを考え、自社にとって最適な物流会社を選びましょう。

⑤コミュニケーションの重要性
物流会社との連携は密なコミュニケーションが必要です。レスポンスが速く、問題発生時にすぐに対応できる業者を選びましょう。スタッフとのコミュニケーションの取りやすさや、サポート体制が充実しているかも選定の重要なポイントとなります。

03.ミカロジの失敗事例から学ぶ！

ここでは、お恥ずかしながら弊社の失敗事例をご紹介します。失敗から学んだ教訓をもとに現在の形を作っていきました。物流ご担当者様も“生の声“を参考にしていただければ幸いです！

2-1．ミカロジの失敗事例【ＯＡ機器販売Ａ社様の事例】

• 都内本社隣県の賃借倉庫７０坪
• 自社社員３名分の物流業務全般

Ａ社様の品番管理や、出荷手順などの社内ルールを細かく把握しないままスタートしてしまい、出荷作業が追い付かず、大きな遅れを出してしまいました。

在庫の管理ではアナログからシステム移行の連携がうまく行かずに、在庫差異も生じさせてしまいました。そのため、Ａ社様の物流担当者にミカロジへ出向して頂き、システム連携までの棚卸作業やミカロジ倉庫内のロケーション設定作りなど約２カ月間、一緒に業務を行っていただきました。

スムーズに業務が行えるまでに導入から半年の時間を有してしまいましたが、今現在Ａ社様とは友好な関係を築かせて頂き、取引開始から１０年を経ています。

その節は、本当にありがとうございました。

2-2. 失敗から学んだ経験を活かして

Ａ社様から学ばせて頂いた失敗経験をもとに、ミカロジでは「初めて物流アウトソーシングをする企業様」にフォーカスを当てるようにしています。初めてアウトソーシングされる企業様の不安を取り除くべく、事前打ち合わせには多くの時間を要しています。またお客様の物流の現状を営業担当だけではなく窓口となる事務担当、現場担当複数名も参加します。また、視察に行かせていただくこともあります。
反対にお客様にもミカロジに足を運んで頂き、ミカロジの現場上でのアウトソーシングのシミュレーションを行います。アウトソーシング後の想定される入荷形態や検品をどこまでどのように行うか、イレギュラーやトラブルの検証を徹底的に行い、その対策や費用についても両社納得するまで話し合いをします。
社内でも共有し、作業場所の確保や保管場所や保管ラックの設定も行います。
その結果、今ではお客様の８割が初めてアウトソーシングをされる企業様になり、更にそのうちの９割のお客様が継続してミカロジをご利用頂いています。その実績を踏まえ、「お客様の物流部」と言われるような存在をさらに目指しています。

04.　まとめ

まとめると、物流会社選びでは、自社のニーズに合った業者を選ぶことが最も重要であり、その上で実績や柔軟性、コストとサービスのバランス、ITシステムの活用、コミュニケーション力、契約内容の透明性を確認することが成功の鍵となります。これらのポイントを押さえた上で、信頼できる物流パートナーを選び、アウトソーシングの成功を目指しましょう。