物流2025.02.13

小ロットでも発送代行はできる?メリット・デメリットを解説


Ξ目次
01. 小ロットの特徴の業種
02. 小ロットだと発送代行が頼みづらい理由
03. 小ロット発送代行のメリット
 3-1. 業務負担の軽減
 3-2. 配送コストの最適化
 3-3. 出荷スピードの向上
 3-4. 季節変動に対応
04. 小ロット発送代行のデメリット・注意点
 4-1. コストが割高になりやすい
 4-2. 対応できる物流会社が限られる
 4-3. 在庫管理の透明性が必要
05. 小ロット発送代行を依頼する際のチェックポイント
 5-1. 対応可能な最小ロット数を確認
 5-2. 柔軟な契約プランがあるか
 5-3. 費用体系の透明性
 5-4. 実績と口コミの確認
06. まとめ


近年、ネットショップやD2Cブランドの増加に伴い、小ロットでの発送ニーズが高まっています。
しかし、「発送代行は大口発送向けのサービスでは?」と考えている方も多いのではないでしょうか。実は、小ロットでも発送代行を利用することで、業務効率の向上やコスト削減につながるケースもあります。本記事では、小ロット発送の特徴や、発送代行を利用するメリット・デメリットを詳しく解説します。さらに、小ロット対応可能な物流会社の選び方やチェックポイントも紹介。貴社に最適な物流パートナーを見つけるためのヒントをお届けします!

01.小ロットの特徴の業種

小ロット発送が必要とされる業種には、以下のような特徴があります。これらの業種では、大量生産・大量販売ではなく、少量多品種の商品を取り扱うことが多く、柔軟な物流対応が求められます。

①アパレル・ファッション関連
アパレル業界では、シーズンごとの新作リリースやトレンドの変化が激しく、在庫を大量に抱えるリスクを避けるため、小ロット生産・小ロット発送が主流になりつつあります。また、セレクトショップやD2Cブランドでは、限定商品や受注生産などの形態も多く、小規模な出荷対応が求められます。

②高級ギフト・スイーツ・食品
高級チョコレートやギフト商品、オーガニック食品などは、単価が高いため一度に大量販売することが難しく、少量ずつの発送が一般的です。特に季節イベント(バレンタイン・母の日・クリスマスなど)に合わせた短期間での発送ニーズが高く、柔軟な対応が必要になります。

③ハンドメイド・クラフト・インテリア雑貨
個人作家や小規模ブランドが手掛けるハンドメイド作品やインテリア雑貨も、小ロットでの発送が多い業種です。受注生産や少量在庫を前提にした販売スタイルが多いため、発送代行を利用して出荷作業を効率化するケースが増えています。

④コスメ・スキンケアブランド
コスメ業界では、試供品・サンプル発送や限定セット販売など、小ロットでの発送が求められるシーンが多々あります。特にD2Cブランドは初回購入者向けの少量発送や定期購入者向けの継続配送など、柔軟な物流対応が必須です。

⑤クラウドファンディング商品・スタートアップ製品
クラウドファンディングで資金を集めて製品を販売するケースでは、支援者へのリターン発送が発生します。販売数が確定していないため大量在庫を持たず、少量ずつ発送する形態が一般的です。

⑥BtoB向け小規模卸・法人向け販促品
企業向けのノベルティや販促品、イベント用の試供品なども、小ロット発送が必要なシーンが多くあります。例えば、展示会やキャンペーン用に全国の店舗やオフィスへ少量ずつ送る場合、柔軟な物流対応が求められます。

小ロット発送が必要な業種では、適切な物流パートナーを見つけることで、業務負担を軽減しながら効率的な配送を実現できます。次章では、小ロットでも発送代行を利用できるのかについて詳しく解説していきます。

02.小ロットだと発送代行が頼みづらい理由

小ロットの発送代行が頼みにくい理由は、物流会社が効率を重視し、大口の注文を優先するためです。多くの物流会社は一定の発注量を求め、小ロットではコストが割高になることが多いです。さらに、少ない商品数でも梱包や配送作業にかかる手間がほとんど変わらないため、単価が高くなりがちです。また、小ロットは発注頻度が不安定で、物流会社が定期的な発注を前提としている場合、スケジュール調整が難しくなり、対応がしづらくなることもあります。

03.小ロット発送代行のメリット

3-1. 業務負担の軽減

小ロットの発送代行を利用する最大のメリットは、業務負担の軽減です。商品の梱包や発送作業を外部に委託することで、自社のスタッフは本来の業務に集中でき、時間と労力を大幅に節約できます。特に、小規模な企業や個人事業主にとっては、物流作業に割けるリソースが限られているため、専門の物流会社に任せることで効率的に運営が可能になります。また、発送の準備にかかる時間を短縮できるため、商品の配送にかかる遅延を防ぎ、スムーズな業務運営が実現します。

3-2. 配送コストの最適化

小ロットの発送代行を利用することで、配送コストの最適化が可能になります。物流会社は、集荷から配送までを一括で管理しているため、大量の荷物を扱う際に得られるスケールメリットを活かし、個別の小ロット注文でもコストを抑えることができます。例えば、配送業者との契約において、まとめて発送することによる割引や特別な料金プランを活用することで、単品での発送に比べて送料を低減させることが可能です。また、発送手続きや配送業務を効率化することで、無駄なコストや時間を削減し、全体的なコストの最適化が実現します。

3-3. 出荷スピードの向上

小ロットの発送代行を利用することで、出荷スピードが大幅に向上します。物流会社は、商品の梱包から発送までのプロセスを効率的に管理しており、専門的な設備やシステムを駆使して迅速な処理が行えます。その結果、注文から発送までの時間を短縮し、顧客への配送がスムーズに進みます。特に、繁忙期や急な注文に対応する際には、外部の物流パートナーがいることで、リソース不足に悩むことなく、迅速に出荷できるメリットがあります。これにより、顧客満足度を高めるとともに、ビジネスの成長を支えることができます。

3-4. 季節変動に対応

小ロットの発送代行を利用することで、季節変動に柔軟に対応できるようになります。例えば、ホリデーシーズンやセール期間中など、需要が急増する時期に一時的な注文の増加に対応するために、物流会社に外部委託することで、急な対応が可能になります。物流会社は、繁忙期のピークを見越して、臨時スタッフの投入や一時的な設備の強化など、効率的に対応できる体制を整えているため、内製化では難しい対応力を発揮します。これにより、季節ごとの注文の増減に柔軟に対応し、スムーズな物流の維持が可能になります。

04.小ロット発送代行のデメリット・注意点

4-1. コストが割高になりやすい

小ロットの発送代行は、コストが割高になりやすいというデメリットがあります。少量の注文でも同じ作業が必要なため、単位あたりのコストが高くなりがちです。また、割引やスケールメリットを享受しづらく、送料や手数料が高くなることがあります。コスト面を最適化するために、契約内容や費用体系を事前に確認し、無駄なコストを避けることが重要です。

4-2. 対応できる物流会社が限られる

小ロットの発送代行には、対応できる物流会社が限られるというデメリットがあります。多くの物流会社は大量注文を優先し、小ロット向けのサービスを提供していない場合があります。また、最小ロット数や取り扱う商品に制限があることもあります。小ロット対応の物流会社を見つけるためには、十分なリサーチと比較が必要です。

4-3. 在庫管理の透明性が必要

小ロットの発送代行では、在庫管理の透明性が重要です。物流会社に在庫管理を委託する場合、正確かつ迅速な在庫管理が行われているか把握するのが難しく、在庫切れや過剰在庫が発生するリスクがあります。リアルタイムで在庫状況を確認できるシステムや、定期的な在庫報告を提供してもらうことが求められます。透明性のある在庫管理を確保することで、トラブルを防ぎ、効率的な運営が可能になります。

05.小ロット発送代行を依頼する際のチェックポイント

5-1. 対応可能な最小ロット数を確認

小ロット発送代行を依頼する際、まず物流会社が対応可能な最小ロット数を確認することが重要です。多くの物流会社は、大量発送を前提にしたサービスを提供しているため、最小ロット数に制限があります。自社のニーズに合った最小ロット数を確認し、それに対応できる物流会社を選ぶことが大切です。また、最小ロット数の調整が可能かどうかも確認しておくと、将来の需要変動に柔軟に対応できます。

5-2. 柔軟な契約プランがあるか

小ロット発送代行を依頼する際、物流会社が対応可能な最小ロット数を確認することが重要です。多くの物流会社は大量発送を前提にしており、最小ロット数に制限がある場合があります。自社のニーズに合った最小ロット数に対応できる物流会社を選ぶことが大切です。また、最小ロット数が柔軟に調整できるかどうかも確認しておくと、将来の需要の変動に柔軟に対応できます。

5-3. 費用体系の透明性

追加費用や隠れたコストが発生する場合があります。例えば、基本送料に加え、梱包費や保管料、急な発注に対する追加料金が別途請求されることがあります。依頼前に見積もりを詳細に確認し、費用の計算方法や追加費用の有無を確認することが重要です。また、契約後に費用が変動する場合もあるため、価格見直しの条件についても事前に確認しておくと安心です。費用体系が明確で透明であれば、予算管理がしやすくなります。

5-4. 実績と口コミの確認

小ロット発送代行を依頼する際、物流会社の実績と口コミを確認することが重要です。過去の業種や規模の取引実績を調べ、信頼性やサービスの質を評価します。自社と似た業種の実績があれば、信頼できるパートナーである可能性が高くなります。また、口コミや評価をチェックすることで、サービス品質や対応の迅速さ、コストパフォーマンスを把握し、納得のいく判断をすることが大切です。

06.まとめ

小ロット発送代行は、業務負担の軽減や配送コストの最適化、出荷スピードの向上など、多くのメリットがあります。しかし、コストが割高になることや、対応できる物流会社が限られる、在庫管理の透明性が求められるといったデメリットもあります。依頼する際は、最小ロット数や柔軟な契約プラン、費用体系の透明性、実績や口コミをしっかりと確認し、自社のニーズに合った物流会社を選ぶことが重要です。これにより、効率的でスムーズな発送が実現できます。

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