物流2025.03.03

BtoB物流を変えれば売上が伸びる！課題と解決方法とは？

Ξ目次
01. BtoB物流とBtoC物流の違いとは？
　1-1. BtoB物流の特徴
　1-2. BtoC物流の特徴
　1-3. BtoCの良い点をBtoBに活かすには？
02. BtoB物流の課題と非効率なポイント
　2-1. 物流業務に手間がかかりすぎる原因
　2-2. 解決策の方向性
03. 物流倉庫のアウトソーシングとは？
　3-1. アウトソーシングのメリット
　3-2. 不安を解消！アウトソーシングのデメリットと対策
04. 物流倉庫アウトソーシングの成功事例
　4-1. ミカロジ事例①
　4-2. ミカロジ事例②
05.まとめ：BtoB物流の最適化でビジネスを加速させよう

BtoB（企業間取引）の物流は、納期厳守や大口注文、取引先ごとの細かなルール対応が求められ、BtoC（消費者向け物流）とは異なる複雑さがあります。
そのため、物流業務に手間がかかりすぎて本業に支障が出たり、コストがかさむ企業も少なくありません。特に中小企業では、限られた人員で物流を管理する負担が大きく、業務の効率化が急務となっています。そこで注目されるのが物流倉庫へのアウトソーシングです。本記事では、BtoB物流の課題とBtoCとの違いを整理し、外部委託によるメリットや成功事例を紹介します。

01.BtoB物流とBtoC物流の違いとは？

1-1. BtoB物流の特徴

BtoB（企業間取引）の物流は、BtoC（消費者向け物流）とは異なり、取引先ごとの細かな要件や大量注文に対応する必要があります。主な特徴は以下のとおりです。

① 大量かつ定期的な出荷が多い
企業向けに大口注文が発生することが一般的です。特に製造業や卸売業では、一定のサイクルで継続的に大量の出荷が求められます。

② 納期厳守と柔軟な対応が必須
取引先との契約上、納期の遅延は信用問題に直結します。そのため、厳格なスケジュール管理が必要であり、場合によっては緊急出荷や特別対応が求められることもあります。

③ 取引先ごとのルールや書類対応が必要
納品先ごとに異なる配送条件や受領ルールがあります。例えば、指定の納品時間、配送方法、専用伝票の使用、検品手順など、細かな調整が必要です。

④ 在庫管理の精度が重要
取引先の生産計画や販売スケジュールに影響を与えるため、在庫管理の精度が非常に重要です。誤った在庫データは、欠品や過剰在庫を引き起こし、取引先の信頼を損なう可能性があります。

⑤ コスト意識が高い
価格競争が激しいため、物流コストの管理が重要です。輸送コストの最適化、保管コストの削減、作業効率の向上など、コスト削減の工夫が求められます。

BtoB物流は、大量出荷・納期厳守・個別対応が必須の高度な物流システムです。そのため、適切な物流管理体制の構築や、アウトソーシングの活用が、効率化のカギとなります。

1-2. BtoC物流の特徴

BtoC（消費者向け）物流は、個人顧客を対象とするため、小口配送・短納期・多様な配送オプションへの対応が求められます。ECサイトの普及により、即日配送や時間指定、コンビニ受け取りなど、柔軟なサービスが標準化しており、スピードと利便性が競争力の鍵となっています。また、消費者のニーズに応じた梱包やギフト対応、返品・交換のスムーズな処理も重要なポイントです。さらに、配送トラブル時の迅速なカスタマー対応が求められるため、物流と顧客対応の連携が不可欠です。こうした特徴から、BtoC物流では配送の迅速化・柔軟性・顧客満足度の向上が大きな課題となっています。

1-3. BtoCの良い点をBtoBに活かすには？

① 素早い配送・時間指定の導入
消費者に対して即日配送や時間指定を提供することが一般的ですが、これをBtoBにも応用することで、取引先のニーズに応じた柔軟な配送サービスを提供できます。例えば、緊急納品や時間帯指定配送を導入することで、取引先の生産計画に合わせたタイムリーな納品が可能になり、顧客満足度の向上が期待できます。

② 顧客対応の向上
返品や交換の迅速な対応が求められます。BtoBでも、納品ミスや不良品に対する素早い対応を徹底することで、取引先からの信頼を得やすくなります。また、顧客サポート体制を強化し、物流トラブル時の対応を迅速に行うことで、より強固な取引関係を築くことができます。

③ 物流の可視化・トラッキング機能
消費者が配送状況をオンラインで確認できるトラッキング機能が普及しています。この機能をBtoB物流にも取り入れることで、取引先は納品状況や在庫の動きをリアルタイムで把握でき、業務のスムーズな運営が可能となります。これにより、納期管理や在庫調整の効率化が図れます。

④ 小口配送の柔軟性
小口配送が一般的です。BtoB物流でも、取引先ごとに適切な配送方法を選択する柔軟性を持つことで、コストの削減や納期の短縮が実現できます。特に、少量の部品や商品を納品する場合に、小口配送を取り入れることで、無駄のない配送が可能となります。

⑤ パーソナライズされたサービス
消費者に合わせた個別対応やパーソナライズが重要です。これをBtoB物流に応用することで、各取引先の特別な要望や独自の配送条件に合わせたサービスを提供できます。例えば、特定の包装方法や指定の納品場所への配送など、個別対応を強化することで、取引先からの信頼を高めることができます。

これらのBtoCの良い点をBtoB物流に取り入れることで、より効率的で柔軟な物流運営が実現でき、取引先の満足度を向上させることができます。

02.BtoB物流の課題と非効率なポイント

2-1. 物流業務に手間がかかりすぎる原因

取引先ごとに異なる納品条件や梱包方法を対応する必要があり、毎回の調整や確認が時間を取られることです。また、在庫管理が不正確だと欠品や過剰在庫が発生し、リアルタイムでの在庫調整に多くの労力がかかります。さらに、出荷や検品作業が手作業で行われていると、ミスや遅延が発生しやすく、効率が悪化します。加えて、異なる業務システム間での連携が不十分だと、データの手入力や重複作業が生じ、時間が無駄になります。最適な輸送ルートや手段の選定も難しく、無駄なコストや時間がかかる要因となっています。

2-2. 解決策の方向性

BtoB物流の手間や非効率を解決するためには、自動化システムや統合型物流システムを導入し、手作業を減らして情報の一元管理を行うことが重要です。さらに、リアルタイムで在庫状況を把握できるバーコードやRFIDシステムを活用し、精度を向上させます。また、データ分析やAIを用いて最適な輸送ルートを選定し、配送コストや納期を短縮することができます。クラウドベースのトラッキングシステムを導入し、情報の透明化と共有を進め、外部倉庫やアウトソーシングを活用することで、物流業務の効率化とコスト削減を実現できます。

03.物流倉庫のアウトソーシングとは？

3-1. アウトソーシングのメリット

物流倉庫のアウトソーシングは、企業が自社の倉庫運営や物流業務を外部業者に委託することで、コスト削減と業務効率化を実現する方法です。自社で倉庫スペースやスタッフを維持する必要がなく、固定費（賃料や人件費）を削減できます。また、専門業者は高度な在庫管理技術や配送システムを活用し、効率的でミスの少ない運営が可能です。さらに、需要の変動に応じて柔軟に対応でき、企業は本業にリソースを集中できます。物流業務に伴うリスクも外部業者が管理し、問題発生時の迅速な対応が期待できます。

3-2. 不安を解消！アウトソーシングのデメリットと対策

物流倉庫のアウトソーシングには、コントロールの喪失やコミュニケーション不足、費用の変動、依存リスクなどのデメリットがありますが、適切な対策を講じることで解消できます。業務のコントロールはサービスレベル契約（SLA）を定め、定期的に業務レビューを行うことで確保し、情報共有を円滑にするためにクラウドシステムを活用します。費用は固定料金やボリュームディスカウントを交渉し、予測可能にします。また、バックアップ業者の確保により依存リスクを分散させ、万が一のトラブル時に備えます。これらの対策により、アウトソーシングのメリットを最大化できます。

04.物流倉庫アウトソーシングの成功事例

4-1. ミカロジの事例①

防犯カメラ販売のC様は、自社倉庫を本社隣県に構えており、車で約1時間半の距離に位置していました。繁忙期には、本社スタッフが倉庫に応援に行く必要があり、移動に多くの時間を割いていました。さらに、営業と倉庫スタッフの連携がうまくいかず、在庫差異が頻繁に発生しており、業務の効率が低下していました。そこで、ミカロジに物流業務をアウトソーシングしていただきました。これにより、倉庫スタッフは販売管理部門へ異動し、営業スタッフは本来の業務に集中できるようになりました。これにより業務の効率化に繋がり、業績が大幅に改善しました。「物流を楽にして本業に集中して下さい！」というミカロジのキャッチフレーズが、C様の業務において見事に実践され、非常に喜ばれています。

4-2. ミカロジの事例②

オーディオ機器輸販売のD社様は、都心の事務所内で倉庫も兼用して商品を保管していました。しかし、商品の増加に伴い、倉庫スペースが不足し、もう一つ事務所を借りなければならない状況になりました。新たな事務所は家賃負担が増大する上、エレベーターがない地下1階だったため、商品の移動が非常に困難になり、業務効率が低下していました。そこで、D社様はミカロジに物流業務をアウトソーシングしていただきました。その結果、家賃負担は40％削減され、効率的な倉庫運営が実現しました。また、ミカロジに業務を移行したことにより、物流品質が大幅に向上。これにより、顧客満足度も高まり、業務の安定と成長に寄与しました。