「物流会社に見積を依頼したけれど、各社の項目や料金体系がバラバラで比較しづらい…」そんなことを思ったことはありませんか?
物流会社ごとに見積の基準や料金設定が異なり、同じ条件で依頼しても総額や内訳が違うため、単純な比較が難しくなります。本記事では、物流会社の見積が分かりにくい理由を整理し、スムーズに比較する方法を解説します。適切な物流パートナー選びに役立ててください。
01. 物流会社の見積がわかりにくい理由
物流会社の見積が分かりにくい最大の理由は、各社で見積の基準や料金設定が異なることです。保管料ひとつをとっても「坪単価」「パレット単価」「ケース単価」「重量ベース」など算定方法が違います。同じ“保管料”という言葉でも計算方法が違うため、金額を横並びで比較するのは困難です。
02. 物流会社の見積がバラバラな理由
2-1. 物流サービスの多様性
物流会社は「倉庫保管」「ピッキング」「流通加工」「配送」など複数のサービスを提供しています。しかし、会社によって得意分野や標準サービスの範囲が異なり、見積に含まれる作業内容も変わってきます。
2-2. 料金設定の違い
保管費は「坪単価制」「パレット単位」「ケース単位」などの方式があり、入庫料や出庫料も「1件ごと」「1アイテムごと」「重量ベース」など多様です。結果として、同じ案件でも物流会社ごとに大きな差が出やすくなります。
2-3. 物流会社ごとの得意分野
物流会社には得意分野があり、アパレルに強い会社、EC通販に特化している会社、食品の温度管理に対応できる会社などがあります。そのため、同じ依頼でも得意領域に含まれる場合は割安に、不得意な場合は割高になることもあります。
03. 見積の比較を難しくする要素
3-1. 料金の基準が統一されていない
物流業界には料金の統一基準が存在せず、各社が独自の単価を設定しています。結果として、同じ「保管料」や「ピッキング料」でも金額や内訳が異なり、比較が難しくなります。
3-2. 追加料金の有無(緊急対応、流通加工、ラベル貼りなど)
基本料金には含まれない「流通加工」「ラベル貼り」「返品処理」「検品」などは追加料金になるケースがあります。ある会社では基本料金に含まれる作業が、別の会社ではオプション扱いになることもあり、単純な価格比較を妨げます。
3-3. 「基本料金」に何が含まれているかが会社ごとに異なる
「基本料金」に含まれる範囲が会社によって異なるため、見積書を金額だけで判断するのは危険です。例えば、倉庫Aでは「検品」が基本料金に含まれているのに対し、倉庫Bではオプション料金として加算される場合があります。
04. 見積を比較しやすくする方法
4-1. 見積依頼時に統一した条件を提示する
「1日の平均入庫件数・出庫件数」「1回あたりの出荷点数」「保管する商品数」「繁忙期と閑散期の変動」など、できるだけ具体的な条件を提示することで、各社の見積を公平に比較できるようになります。
4-2. 物流会社ごとに共通フォーマットを作成
自社で見積依頼フォーマットを作成し、各社に同じ形式で提出してもらう方法が有効です。これにより、比較しやすい形で見積を揃えることができます。
4-3. 見積時に確認すべきポイント
「基本料金に含まれる作業範囲」「追加料金の発生条件」「最低利用料金の有無」「繁忙期の割増の有無」「契約期間や解約条件」などを確認することが重要です。これにより、思わぬコスト増を防ぐことができます。
05. ミカロジの見積設定
ミカロジでは「保管費」「作業費」「配送費」の3本柱でシンプルに見積を構成しています。各項目の内訳を明確にし、お客様が比較検討しやすいようにしています。また、基本料金に含まれる作業範囲をあらかじめ提示し、追加費用が発生する条件も明示しています。これにより「見積はもらったけど、どこにいくらかかっているのか分からない」という不安を解消しています。
06. まとめ:適切な物流会社を選ぶために
物流会社の見積が分かりにくいのは、業界の特性や各社のサービス内容の違いによるものです。大切なのは「金額」だけで判断するのではなく、料金に含まれる範囲や追加費用の条件を理解した上で比較することです。そのためにも、見積依頼時に条件を揃え、質問すべきポイントを押さえておくことが重要です。正しく見積を比較することで、自社に最適な物流パートナーを見つけることができます。