物流会社の見積はなぜわかりにくい?比較しやすくする方法を解説
Ξ目次
01. 物流会社の見積がわかりにくい理由
02. 物流会社の見積がバラバラな理由
2-1. 物流サービスの多様性
2-2. 料金設定の違い
2-3. 物流会社ごとの得意分野
03. 見積の比較を難しくする要素
3-1. 料金の基準が統一されていない
3-2. 追加料金の有無(緊急対応、流通加工、ラベル貼りなど)
3-3. 「基本料金」に何が含まれているかが会社ごとに異なる
04. 見積を比較しやすくする方法
4-1. 見積依頼時に統一した条件を提示する
4-2. 物流会社ごとに共通フォーマットを作成
4-3. 見積時に確認すべきポイント
05. ミカロジの見積設定
06. まとめ:適切な物流会社を選ぶために
「物流会社に見積を依頼したけれど、各社の項目や料金体系がバラバラで比較しづらい…」そんなことを思ったことはありませんか?
物流会社ごとに見積の基準や料金設定が異なり、同じ条件で依頼しても総額や内訳が違うため、単純な比較が難しくなります。保管料が重量基準の会社もあれば面積基準の会社もあり、追加費用の範囲もバラバラです。本記事では、物流会社の見積が分かりにくい理由を整理し、スムーズに比較する方法を解説します。適切な物流パートナー選びに役立ててください。
01. 物流会社の見積がわかりにくい理由
物流会社の見積が分かりにくい最大の理由は、各社で見積の基準や料金設定が異なることです。例えば、保管料を重量で計算する会社もあれば、面積やパレット単位で算出する会社もあります。さらに、「基本料金」に含まれるサービスや追加料金の発生条件も統一されておらず、単純に総額だけで比較するのが難しくなっています。また、見積フォーマットもバラバラで、詳細な内訳を提示する会社もあれば、総額のみを示す会社もあります。こうした違いが、物流会社の見積を分かりにくくしているのです。
02. 物流会社の見積がバラバラな理由
2-1. 物流サービスの多様性
物流会社の見積がバラバラになる要因の一つが、提供するサービスの多様性です。物流には保管・ピッキング・梱包・配送・返品対応・流通加工など多くの業務があり、会社ごとに対応範囲や得意分野が異なります。そのため、見積の項目や料金体系も統一されていません。例えば、A社は「保管+ピッキング+配送」を一括料金で提示するのに対し、B社は作業ごとに細かく料金を設定することがあります。また、ピッキング料が「個数単位」「オーダー単位」など会社によって異なるため、単純比較が難しくなるのです。
2-2. 料金設定の違い
物流業務には保管・ピッキング・梱包・配送・流通加工などの工程があり、各社で料金の算出基準が異なります。例えば、保管料は「重量」「面積」「パレット単位」など計算方法が異なり、ピッキング料も「個数単位」か「オーダー単位」かで料金が変わります。また、梱包や流通加工の料金も作業内容や資材によって細かく設定されるため、単純な比較が難しくなります。このように、物流会社ごとに料金設定の基準が異なることが、見積のわかりにくさにつながっています。
2-3. 物流会社ごとの得意分野
各社の得意分野の違いです。例えば、アパレル専用の物流会社は、ハンガー掛け保管やタグ付けなどの特別なサービスを提供する一方、一般的な物流会社ではこれらがオプション料金となり、別途費用が発生することがあります。また、冷蔵・冷凍品の物流会社は温度管理が必要で、その分コストが加算されます。このように、物流会社ごとの得意分野が料金やサービス内容に影響を与え、見積の比較を難しくする要因となっています。
03. 見積の比較を難しくする要素
3-1. 料金の基準が統一されていない
物流会社ごとの見積を比較する際、最も大きな障壁となるのが料金の基準が統一されていないことです。各社が料金を算出する基準が異なり、同じ作業でも異なる方法で計算されるため、比較が難しくなります。例えば、保管料は「重量」「面積」「パレット単位」など異なる基準で計算されることがあります。また、ピッキング料金も「個数単位」「オーダー単位」や「時間単位」などで算出され、同じ作業量でもコストに差が出ることがあります。これにより、見積の総額が同じでも、各社の内訳を比べても具体的にどの部分に差があるのかが分かりにくくなります。料金の基準が統一されていないことが、物流会社の見積比較を非常に複雑にしています。
3-2. 追加料金の有無(緊急対応、流通加工、ラベル貼りなど)
物流会社の見積比較を難しくする要素の一つが、追加料金の有無です。見積には基本料金だけでなく、特別なサービスや追加作業に対する料金が発生することがよくありますが、この料金が明確に記載されていない場合があります。例えば、緊急対応や流通加工、ラベル貼りなどのサービスは、基本料金に含まれていない場合が多く、追加料金が発生することがあります。しかし、物流会社によってはこれらのオプションを無料で提供することもあれば、別途費用がかかることもあるため、見積時にその有無を確認する必要があります。このように、追加料金が発生するかどうかや、その金額の詳細が明確でないと、後で予算を超えるコストがかかる可能性があるため、見積の比較が難しくなります。
3-3. 「基本料金」に何が含まれているかが会社ごとに異なる
物流会社の見積を比較する際に重要なのが、「基本料金」に何が含まれているかが会社ごとに異なる点です。ある会社では、保管・ピッキング・梱包・配送などすべてが「基本料金」に含まれている場合もあれば、別の会社ではそれらがオプションとして別料金になることもあります。例えば、A社ではピッキング作業が基本料金に含まれている一方で、B社ではピッキング料が別途加算されることがあります。また、梱包資材や流通加工が基本料金に含まれている場合と、これらが追加費用として発生する場合もあります。そのため、基本料金だけではなく、各社が提供するサービスの範囲や追加費用が何かを確認することが、比較を容易にするためのポイントとなります。
04. 見積を比較しやすくする方法
4-1. 見積依頼時に統一した条件を提示する
見積を比較しやすくするためには、見積依頼時に統一した条件を提示することが重要です。物流会社ごとに見積内容が異なるため、条件が曖昧だと比較が難しくなります。まず、依頼する物流サービスの詳細を明確にしましょう。例えば、商品の数量、サイズ、重量、保管期間、出荷頻度、配送エリアなどの基本情報を統一して提供します。これにより、全ての物流会社に同じ条件を基に見積を出してもらうことができます。さらに、作業内容も具体的に伝えることがポイントです。例えば、ピッキング作業や梱包作業が含まれるのか、追加作業(流通加工やラベル貼りなど)が発生する可能性があるかどうかを確認しておきます。こうして統一された条件を提供することで、各社の見積を比較する際の差異を最小限に抑えることができます。
4-2. 物流会社ごとに共通フォーマットを作成
見積を比較しやすくするためには、物流会社ごとに共通フォーマットを作成することが効果的です。物流会社ごとに見積書の形式が異なるため、内訳や料金項目が一目で分かりにくくなります。そこで、共通のフォーマットを用意することで、比較がスムーズに行えます。例えば、**基本料金、保管料、ピッキング料、梱包費用、配送費用、追加料金(緊急対応や流通加工など)**の項目をあらかじめリスト化し、全ての物流会社に同じ項目で見積を提出してもらうように依頼します。これにより、各社の見積が同じ形式で提出され、項目ごとの違いや料金の内訳が明確になり、簡単に比較できるようになります。共通フォーマットを使用することで、料金の違いやサービス内容の差を簡単に把握でき、最適な物流会社を選びやすくなります。
4-3. 見積時に確認すべきポイント
見積を比較しやすくするためには、依頼時に以下のポイントをしっかり確認することが重要です。
1. 基本料金に含まれるサービス
見積をもらう際、基本料金にどのサービスが含まれているのかを確認します。保管、ピッキング、梱包、配送など、どの作業が含まれているかを明確にして、追加料金が発生するかを確認しましょう。
2. 追加料金の有無
追加料金が発生する場合、どの作業に対して追加費用がかかるのかを確認します。例えば、緊急対応や流通加工、ラベル貼りなどが別料金である場合があります。
3. 料金の算出基準
料金がどの基準で計算されているかを確認します。保管料が重量、面積、パレット単位で異なることがあります。また、ピッキング料や配送料も算出基準を確認することで、他社との比較がしやすくなります。
4. サービスの品質と対応範囲
料金だけでなく、サービスの品質や対応範囲も確認します。特に、商品に特別な取り扱いが必要な場合(例えば、冷蔵品や高価な商品など)、その対応が可能かを確認しておきましょう。
これらのポイントを確認することで、後々のトラブルを避け、スムーズに比較しやすくなります。
05. ミカロジの見積設定
ミカロジの見積基本項目は、大枠で
①保管費
②作業費(ピッキング、梱包、封入封緘、デバンニング、その他)
③資材費(段ボール、テープ等)
④運送(宅配含む)費
⑤システム費
⑥管理費
となっています。これに付随して、お客様の業務内容に合わせた見積項目を追加して作成させて頂いています。お客様から、「わかりにくい」「他社と比較しにくい」というお声をいただいた場合は、月額シュミレーションや他社様の項目に合わせた見積を柔軟に作成するようにしています。特に心掛けているのは、実際に業務が始まった後に、「こんな項目知らないよ」「これは聞いていない」ということがないように事前打ち合わせを何度もするようにしています。また物流業務の見積の数値設定はわかりにくいので、商談の際にひとつひとつ丁寧に説明するように心掛けています。
06. まとめ:適切な物流会社を選ぶために
物流会社を選ぶ際、見積を比較することは非常に重要ですが、その際にはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。まず、統一した条件を提示し、全ての物流会社に同じ情報を提供することで、見積の比較がしやすくなります。また、共通のフォーマットを使用して、各社の見積内訳を統一することで、サービス内容や料金の差を簡単に把握できます。さらに、見積時に基本料金に含まれるサービスや追加料金、料金の算出基準などを明確に確認し、後々のコストトラブルを防ぎましょう。サービスの品質や対応範囲も重要な要素です。特に特殊な商品やサービスを必要とする場合は、それに対応できる物流会社を選ぶことが大切です。これらのステップを踏むことで、適切な物流会社を選び、コストを抑えつつ、スムーズな業務運営を実現することができます。