宅配物流2025.05.14

フランチャイズ本部の販促品発送をアウトソーシングするべき理由


Ξ目次
01. フランチャイズ本部の「隠れた負担」
02.  フランチャイズ本部のよくある販促品発送の悩み
 2-1. 手間がかかる
 2-2. スペースの問題
 2-3. 管理の難しさ
 2-4. 人的コストの増加
03. フランチャイズ本部で扱う販促品の種類
04. フランチャイズ本部が販促品発送を自社でやる「デメリット」
05. 物流会社にアウトソーシングするメリット
 5-1. 作業負担の軽減
 5-2. スペースの確保
 5-3. 管理の簡素化 
 5-4. 専門的な物流ノウハウの活用
06. フランチャイズ本部の販促品発送を委託する際のポイント
 6-1. 実績のある物流会社を選ぶ 
 6-2. 梱包のクオリティを確認
 6-3. 在庫管理ができるかチェック
 6-4. 柔軟な対応が可能か
07. ミカロジのフランチャイズ本部様の販促品発送
 7-1. フードコート内出店の飲食店フランチャイズ本部様
 7-2. 不動産フランチャイズ本部様
08. まとめ


フランチャイズ本部では、加盟店への販促品発送が日常業務になっています。しかし、この業務に時間や手間を取られ、本来注力すべき業務に影響が出ていないでしょうか?POPやチラシ、ノベルティなどの梱包・発送は煩雑で、スペースや管理の負担も大きくなります。それにもかかわらず、販促品発送をアウトソーシングする発想がない本部も多いのが現状です。この記事では、販促品発送を物流会社に委託するメリットや、業務効率化のポイントを解説します。

01.フランチャイズ本部の「隠れた負担」

フランチャイズ本部の業務は多岐にわたり、加盟店の支援やブランド戦略など、重要なタスクが日々発生します。しかし、その裏で見過ごされがちなのが「販促品の発送」です。POPやチラシ、ノベルティなどの販促品は、各店舗の売上向上に欠かせないものですが、本部がこれらを自社で管理・梱包・発送するとなると、思いのほか手間がかかります。さらに、限られたスペースを圧迫し、人手も必要となるため、本業の効率を下げる原因にもなります。「販促品発送は本当に本部がやるべき業務なのか?」――そう考えることで、新たな業務改善の視点が生まれます。

02.フランチャイズ本部のよくある販促品発送の悩み

2-1. 手間がかかる

フランチャイズ本部では、販促品を加盟店に発送する作業が頻繁に発生します。しかし、この業務は意外と手間がかかり、本業を圧迫する要因となっています。例えば、POPやチラシ、ノベルティなどの販促品を発送する際には、仕分け・梱包・宛名貼り・発送手続きといった作業が必要です。特に、販促品の種類や送付先が毎回異なる場合、そのたびに手作業で対応しなければならず、担当者の負担が大きくなります。さらに、梱包ミスや発送漏れが発生すると、加盟店からのクレーム対応が発生し、余計な業務が増えてしまいます。こうした非効率な作業が積み重なると、本部のリソースが本来の業務に集中できなくなるという課題につながります。

2-2. スペースの問題

フランチャイズ本部が販促品の発送を自社で行う場合、保管スペースの確保が大きな課題になります。POPやチラシ、ノベルティ、サンプル品など、種類が多くなるほど在庫がかさばり、オフィスや倉庫を圧迫してしまいます。特に、キャンペーンや季節ごとの販促品は短期間で大量に扱うことが多く、一時的にストックが膨れ上がることもあります。その結果、本来の業務に使うべきスペースが狭くなり、作業効率が低下するケースも少なくありません。また、限られたスペースで管理することで在庫が見えづらくなり、不要な発注や紛失リスクも高まります。このようなスペースの問題を解決するには、物流会社の倉庫を活用し、適切な在庫管理と効率的な発送を実現する方法が有効です。

2-3. 管理の難しさ

フランチャイズ本部が販促品の発送を自社で行う場合、販促品の管理が大きな負担になります。販促品にはPOP、チラシ、ノベルティ、ユニフォーム、サンプル品など多様な種類があり、それぞれ数量・サイズ・発送先が異なるため、適切な管理が求められます。特に、以下のような問題が発生しがちです。

 ・在庫状況が把握しづらい → 必要なときに足りない、または余剰在庫が発生する
 ・品目ごとに発送頻度が異なる → 一部の販促品は頻繁に発送、他は長期間保管が必要
 ・発送ミスが発生しやすい → 送り間違いや数量ミスによる加盟店からのクレーム

また、新商品やキャンペーンごとに販促品の種類が変わるため、マニュアル化が難しく、担当者の負担が増大します。このような管理の煩雑さを解消するためにも、物流会社にアウトソーシングし、在庫・発送を一元管理することが有効な解決策となります。

2-4. 人的コストの増加

販促品の発送を自社で行う場合、人的コストの増加が避けられません。梱包や発送作業には時間と労力がかかるため、本来の業務とは別にスタッフを割く必要があります。特に、次のような問題が発生しやすくなります。

 ・本業に集中できない → 営業や加盟店サポートの時間が圧迫される
 ・繁忙期はさらに負担増 → キャンペーン時期には発送量が急増し、通常業務との両立が難しい
 ・パート・アルバイトを増員するコストがかかる → 人件費が増え、利益を圧迫する

また、突発的な対応が必要になることも多く、急な発送依頼に対応するために残業が発生するケースもあります。このように、人的リソースが販促品の発送に取られることで、本来の業務の生産性が低下してしまうのです。これらの課題を解決するには、物流会社にアウトソーシングすることで、人的コストを削減し、より戦略的な業務に集中できる環境を整えることが有効です。

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03.フランチャイズ本部で扱う販促品の種類

フランチャイズ本部が加盟店に発送する販促品は多岐にわたります。これらの販促品は、店舗の売上向上やブランドイメージの統一に欠かせないものですが、その種類が多いほど管理・梱包・発送の手間が増えてしまいます。ここでは、フランチャイズ本部で扱われる主な販促品の種類を紹介します。

①店舗用POP・ポスター類

 ・店舗のキャンペーン告知や新商品のPRに使用
 ・サイズが大きく、折れや破損に注意が必要
 ・定期的にデザイン変更があるため、管理が複雑

②ノベルティ(販促グッズ)

 ・ボールペン、エコバッグ、ステッカー、クリアファイルなど
 ・イベントやキャンペーンごとに種類が変わる
 ・発注ロットが大きく、保管スペースを取る

③チラシ・パンフレット

 ・商品情報やキャンペーンの詳細を伝えるための必須ツール
 ・重量があり、発送時のコストや管理が大変
 ・期間限定で使用するため、適切な在庫管理が必要

④サンプル品・試供品

 ・食品・化粧品などの試供品は加盟店の販促活動に活用される
 ・消費期限管理が必要で、誤配送がクレームにつながるリスクあり
 ・商品によっては個別の梱包や緩衝材が必要

⑤ユニフォーム・スタッフ用グッズ

 ・店舗スタッフの統一感を出すための制服やネームプレート
 ・サイズごとの仕分けが必要で、発注・在庫管理が煩雑
 ・汚れや破損時の追加発注対応が必要

これらの販促品は、種類ごとに適切な管理と発送が求められるため、フランチャイズ本部が自社で対応する場合、手間やスペース、人的コストが大きくなる傾向にあります。そのため、販促品の管理・発送を物流会社にアウトソーシングすることで、スムーズな運用と業務負担の軽減が可能になります。

04.フランチャイズ本部が販促品発送を自社でやる「デメリット」

販促品発送をフランチャイズ本部が自社で行うことには、効率性やリソースの面で多くのデメリットが存在します。これらを放置すると、業務全体に悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、フランチャイズ本部が自社で販促品発送を行うデメリットを詳しく見ていきます。

①業務負担の増加

販促品発送に関わる業務は多岐にわたり、梱包作業、在庫管理、発送手続きといった作業が定期的に発生します。これにより、本来の業務に集中できなくなり、営業活動や加盟店支援、戦略的な業務が後回しになりがちです。特に、繁忙期には発送量が増えるため、さらなる負担がかかります。

②物流の専門知識がないため効率的な発送が難しい

物流業務においては、効率的な梱包方法や配送手段を選定することが重要です。しかし、フランチャイズ本部が物流の専門知識を持たない場合、梱包ミスや不適切な配送方法が発生しやすくなります。これにより、無駄なコストが発生したり、配送遅延や破損が起こるリスクが高まります。

③コストが増加する

自社で販促品の発送を行うためには、倉庫スペース、梱包資材、配送費などのコストがかかります。特に、在庫管理や仕分け作業に必要なスタッフの人件費も無視できません。また、梱包ミスや配送遅延が発生すると、追加費用が発生することもあり、トータルコストが予想以上にかさむことがあります。

④ミスが発生しやすく、クレームリスクが増加

販促品の発送に関するミスは、加盟店への直接的な影響を与えるため、クレームやトラブルにつながるリスクが高くなります。例えば、送付先を間違えたり、数量ミスが発生した場合、加盟店からの信頼を失う可能性があります。このようなミスを減らすために、時間や労力をかけても、完全な管理が難しいことが多いです。

⑤スペースと人的リソースの圧迫

販促品の管理や発送業務には、専用の保管スペースや設備、スタッフの確保が必要です。これらが十分に確保されていない場合、オフィスが販促品で埋まってしまい、作業環境が悪化することになります。特に、規模が大きくなると、人的リソースが圧迫され、他の重要な業務に十分なリソースを割けなくなることが増えます

フランチャイズ本部が販促品発送を自社で行うことには、これらのデメリットが存在します。これらの負担を軽減し、業務を効率化するためには、物流会社にアウトソーシングすることが有効な解決策です。

05.物流会社にアウトソーシングするメリット

5-1. 作業負担の軽減

物流会社に販促品発送をアウトソーシングする最大のメリットは、作業負担の軽減です。自社で発送を行うと、梱包や在庫管理、発送手続きに多くの時間と労力がかかりますが、物流会社に委託することで、これらの業務を専門家に任せることができます。物流会社は効率的な梱包方法や在庫管理を熟知しており、繁忙期の発送量の急増にも対応可能です。これにより、本部は本来注力すべき業務に集中でき、業務全体の効率が大幅に向上します。

5-2. スペースの確保

物流会社に販促品発送をアウトソーシングすることで、倉庫や保管スペースの確保に関する負担を大幅に軽減できます。自社で発送を行う場合、販促品を保管するための専用スペースを確保し、適切に管理する必要がありますが、物流会社に委託することで、専用の倉庫を活用でき、オフィスや店舗のスペースを本来の業務に集中させることが可能になります。また、物流会社は在庫の管理や仕分け作業を効率的に行えるため、無駄なスペースを取ることなく、適切な保管・在庫管理が実現できます。この結果、無駄なコストを削減し、作業環境を最適化することができます。

5-3. 管理の簡素化

物流会社に販促品発送をアウトソーシングすると、在庫管理や発送業務の簡素化が実現します。自社で管理する場合、販促品の種類や数量、保管場所を細かく把握し、在庫の過不足や発送ミスを防ぐ手間がかかります。しかし、物流会社に委託することで、専門的な在庫管理システムにより、リアルタイムで在庫状況を把握でき、仕分けや発送作業も効率化されます。これにより、管理の煩雑さが減少し、本部のスタッフは重要業務に集中でき、全体の業務効率が向上します。

5-4. 専門的な物流ノウハウの活用

物流会社に販促品発送をアウトソーシングすることで、専門的な物流ノウハウを活用できます。物流会社は、効率的な梱包方法や適切な配送手段、在庫管理の技術を熟知しており、配送の遅延や破損のリスクを最小限に抑えることができます。また、販促品の特性に応じた柔軟な対応が可能で、各商品の最適な梱包方法や発送手段を提供してくれます。これにより、フランチャイズ本部は物流業務の専門家に任せることができ、業務全体の効率化とリスク管理を強化できます。

 

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06.フランチャイズ本部の販促品発送を委託する際のポイント

6-1. 実績のある物流会社を選ぶ

フランチャイズ本部が販促品発送を委託する際の重要なポイントは、実績のある物流会社を選ぶことです。経験豊富な物流会社は、適切な在庫管理や効率的な梱包方法、迅速な配送体制を確立しており、トラブルを最小限に抑えられます。実績がある企業は、柔軟な対応力を持ち、フランチャイズ本部のニーズに合わせたサービスを提供できます。過去の成功事例や顧客の評価を参考にすることで、信頼できる物流パートナーを選び、安心して業務を任せられるようになります。

6-2. 梱包のクオリティを確認

販促品発送を委託する際、梱包のクオリティを確認することは重要です。販促品は見た目が重要な場合が多いため、商品の破損を防ぎ、視覚的にも魅力的な梱包が求められます。また、商品の特性に応じた適切な梱包方法や緩衝材、箱のサイズが選ばれているかも確認が必要です。信頼できる物流会社は、品質管理を徹底しており、梱包のクオリティを保つために十分な対策を講じています。実際のサンプル梱包を確認し、定期的なチェックを行うことも、品質を維持するために効果的です。

6-3. 在庫管理ができるかチェック

販促品発送を委託する際には、在庫管理ができるかをしっかり確認することが重要です。適切な在庫管理は、過剰在庫や不足を防ぎ、効率的な発送を支える鍵となります。信頼できる物流会社は、リアルタイムで在庫状況を把握できるシステムを導入しており、正確な在庫管理を行っています。また、定期的な棚卸や入庫・出庫の記録を徹底し、在庫に関する問題を早期に把握できます。これにより、発送の正確性と効率性が確保され、トラブルを最小限に抑えられます。

6-4. 柔軟な対応が可能か

販促品発送を委託する際は、柔軟な対応が可能かを確認することが重要です。販促品の種類や数量、発送先が変動することが多いため、物流会社には急な変更や特別な対応に柔軟に対応できる能力が求められます。例えば、緊急発送や異なるサイズ・形状の販促品を取り扱う場合でも、スムーズに対応できる体制を整えているかを確認しましょう。柔軟な対応力を持つ物流会社は、予期しない対応にも迅速かつ正確に処理でき、フランチャイズ本部のニーズに適応するため、業務の円滑な運営が可能になります。

07.ミカロジのフランチャイズ本部様の販促品発送

ミカロジでは、フランチャイズ本部様向けの販促品発送アウトソーシングサービスを長年にわたって提供しており、数多くの企業様から信頼をいただいています。これまでの実績として、塾本部様、ハンバーガー本部様、不動産本部様、フードコート内出店の軽食屋本部様など、さまざまな業界のお客様に対応してきました。この項では、下記2社様の概要を紹介させて頂きます。

7-1. フードコート内出店の軽食屋本部様

全国のフードコート内にある店舗への、のぼり・メニュー・ポスターなどのノベルティグッズを発送しています。店舗のパターンが大・中・小と3パターンに分かれていますので、パターンごとに送付物が変わってきます。またキャンペーンも随時行っていますので、事前の仕様変更や急なキャンセル等も発生しますので、柔軟な対応力が求められます。ご依頼から10年以上経っていますが、お客様より「ミカロジさんはうちの物流部みたいだね」というお言葉を頂いています。

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7-2. 不動産フランチャイズ本部様

テレビCMで流れていた大手不動産フランチャイズ本部様の印刷物の発送業務を請け負っていました。勢いのある企業様でしたので、加盟店が急速に増え、同時に発送物と発送数も増えていきました。さらに、各店舗から直接追加依頼も来ましたので、対応にスピードと正確性が求められました。ほぼミスなく継続していましたが、本部のオーナー変更により、発送業務の内製化が決まり、残念ながら解約となってしまいました。ですがご担当者からは、「本当はミカロジさんに続けてほしかった」と言われました。

08.まとめ

フランチャイズ本部が販促品発送を物流会社に委託することは、業務効率の向上やコスト削減、作業負担の軽減など多くのメリットがあります。しかし、委託先を選ぶ際には、実績がある物流会社を選び、梱包のクオリティや在庫管理能力、柔軟な対応力をしっかりと確認することが重要です。これらの要素を満たす物流会社を選ぶことで、販促品発送に関するリスクを最小限に抑え、より高い効率で業務を運営することが可能になります。最終的に、物流業務をアウトソーシングすることで、フランチャイズ本部は本業に集中でき、事業の成長を支える重要な一歩を踏み出せるでしょう。

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