宅配物流2025.05.14(更新日:2025.09.26)

フランチャイズ本部の販促品発送をアウトソーシングするべき理由

フランチャイズ本部では、加盟店への販促品発送が日常業務になっています。しかし、この業務に時間や手間を取られ、本来注力すべき業務に影響が出ていないでしょうか?POPやチラシ、ノベルティなどの梱包・発送は煩雑で、スペースや管理の負担も大きくなります。それにもかかわらず、販促品発送をアウトソーシングする発想がない本部も多いのが現状です。この記事では、販促品発送を物流会社に委託するメリットや、業務効率化のポイントを解説します。

01. フランチャイズ本部の「隠れた負担」

フランチャイズ本部の業務は多岐にわたり、加盟店の支援やブランド戦略など、重要なタスクが日々発生します。しかし、その裏で見過ごされがちなのが「販促品の発送」です。POPやチラシ、ノベルティなどの販促品は、各店舗の売上向上に欠かせないものですが、本部がこれらを自社で管理・梱包・発送するとなると、思いのほか手間がかかります。さらに、限られたスペースを圧迫し、人手も必要となるため、本業の効率を下げる原因にもなります。「販促品発送は本当に本部がやるべき業務なのか?」――そう考えることで、新たな業務改善の視点が生まれます。

02. フランチャイズ本部のよくある販促品発送の悩み

2-1. 手間がかかる

フランチャイズ本部では、販促品を加盟店に発送する作業が頻繁に発生します。しかし、この業務は意外と手間がかかり、本業を圧迫する要因となっています。例えば、POPやチラシ、ノベルティなどの販促品を発送する際には、仕分け・梱包・宛名貼り・発送手続きといった作業が必要です。特に、販促品の種類や送付先が毎回異なる場合、そのたびに手作業で対応しなければならず、担当者の負担が大きくなります。さらに、梱包ミスや発送漏れが発生すると、加盟店からのクレーム対応が発生し、余計な業務が増えてしまいます。こうした非効率な作業が積み重なると、本部のリソースが本来の業務に集中できなくなるという課題につながります。

2-2. スペースの問題

フランチャイズ本部が販促品の発送を自社で行う場合、保管スペースの確保が大きな課題になります。POPやチラシ、ノベルティ、サンプル品など、種類が多くなるほど在庫がかさばり、オフィスや倉庫を圧迫してしまいます。特に、キャンペーンや季節ごとの販促品は短期間で大量に扱うことが多く、一時的にストックが膨れ上がることもあります。その結果、本来の業務に使うべきスペースが狭くなり、作業効率が低下するケースも少なくありません。また、限られたスペースで管理することで在庫が見えづらくなり、不要な発注や紛失リスクも高まります。このようなスペースの問題を解決するには、物流会社の倉庫を活用し、適切な在庫管理と効率的な発送を実現する方法が有効です。

2-3. 管理の難しさ

フランチャイズ本部が販促品の発送を自社で行う場合、販促品の管理が大きな負担になります。販促品にはPOP、チラシ、ノベルティ、ユニフォーム、サンプル品など多様な種類があり、それぞれ数量・サイズ・発送先が異なるため、適切な管理が求められます。特に、以下のような問題が発生しがちです。

  • 在庫状況が把握しづらい → 必要なときに足りない、または余剰在庫が発生する
  • 品目ごとに発送頻度が異なる → 一部の販促品は頻繁に発送、他は長期間保管が必要
  • 発送ミスが発生しやすい → 送り間違いや数量ミスによる加盟店からのクレーム

また、新商品やキャンペーンごとに販促品の種類が変わるため、マニュアル化が難しく、担当者の負担が増大します。このような管理の煩雑さを解消するためにも、物流会社にアウトソーシングし、在庫・発送を一元管理することが有効な解決策となります。

2-4. 人的コストの増加

販促品の発送を自社で行う場合、人的コストの増加が避けられません。梱包や発送作業には時間と労力がかかるため、本来の業務とは別にスタッフを割く必要があります。特に、次のような問題が発生しやすくなります。

  • 本業に集中できない → 営業や加盟店サポートの時間が圧迫される
  • 繁忙期はさらに負担増 → キャンペーン時期には発送量が急増し、通常業務との両立が難しい
  • パート・アルバイトを増員するコストがかかる → 人件費が増え、利益を圧迫する

また、突発的な対応が必要になることも多く、急な発送依頼に対応するために残業が発生するケースもあります。このように、人的リソースが販促品の発送に取られることで、本来の業務の生産性が低下してしまうのです。これらの課題を解決するには、物流会社にアウトソーシングすることで、人的コストを削減し、より戦略的な業務に集中できる環境を整えることが有効です。

03. フランチャイズ本部で扱う販促品の種類

フランチャイズ本部が加盟店に発送する販促品は多岐にわたります。これらの販促品は、店舗の売上向上やブランドイメージの統一に欠かせないものですが、その種類が多いほど管理・梱包・発送の手間が増えてしまいます。ここでは、フランチャイズ本部で扱われる主な販促品の種類を紹介します。

① 店舗用POP・ポスター類

  • 店舗のキャンペーン告知や新商品のPRに使用
  • サイズが大きく、折れや破損に注意が必要
  • 定期的にデザイン変更があるため、管理が複雑

② ノベルティ(販促グッズ)

  • ボールペン、エコバッグ、ステッカー、クリアファイルなど
  • イベントやキャンペーンごとに種類が変わる
  • 発注ロットが大きく、保管スペースを取る

③ チラシ・パンフレット

  • 商品情報やキャンペーンの詳細を伝えるための必須ツール
  • 重量があり、発送時のコストや管理が大変
  • 期間限定で使用するため、適切な在庫管理が必要

④ サンプル品・試供品

  • 食品・化粧品などの試供品は加盟店の販促活動に活用される
  • 消費期限管理が必要で、誤配送がクレームにつながるリスクあり
  • 商品によっては個別の梱包や緩衝材が必要

⑤ ユニフォーム・スタッフ用グッズ

  • 店舗スタッフの統一感を出すための制服やネームプレート
  • サイズごとの仕分けが必要で、発注・在庫管理が煩雑
  • 汚れや破損時の追加発注対応が必要

04. フランチャイズ本部が販促品発送を自社でやる「デメリット」

販促品発送をフランチャイズ本部が自社で行うことには、効率性やリソースの面で多くのデメリットが存在します。これらを放置すると、業務全体に悪影響を及ぼす可能性があります。

① 業務負担の増加

販促品発送に関わる業務は多岐にわたり、梱包作業、在庫管理、発送手続きといった作業が定期的に発生します。これにより、本来の業務に集中できなくなり、営業活動や加盟店支援、戦略的な業務が後回しになりがちです。特に、繁忙期には発送量が増えるため、さらなる負担がかかります。

② 物流の専門知識がないため効率的な発送が難しい

物流業務においては、効率的な梱包方法や配送手段を選定することが重要です。しかし、フランチャイズ本部が物流の専門知識を持たない場合、梱包ミスや不適切な配送方法が発生しやすくなります。これにより、無駄なコストが発生したり、配送遅延や破損が起こるリスクが高まります。

③ コストが増加する

自社で販促品の発送を行うためには、倉庫スペース、梱包資材、人件費などが必要です。これらは固定費として負担がかかるため、販促品発送の件数が少ない場合でもコストが発生します。また、急な繁忙期には一時的な増員や残業が必要となり、コストがさらに膨らむ可能性があります。

05. 物流会社にアウトソーシングするメリット

① 業務効率化

物流会社に販促品発送を委託することで、梱包・仕分け・発送などの作業を専門家に任せることができます。本部のスタッフは本業に集中できるため、業務全体の効率が向上します。

② コスト削減

物流会社を利用することで、倉庫スペースや人件費の負担を軽減できます。特に繁忙期には、必要な分だけのリソースを使うことができ、無駄な固定費を抑えることが可能です。

③ ミスの減少

物流会社は発送業務の専門知識とノウハウを持っています。そのため、梱包ミスや誤配送などのリスクを大幅に減らすことができます。また、在庫管理システムを活用することで、在庫の見える化も実現できます。

06. フランチャイズ本部の販促品発送を委託する際のポイント

① 発送数量と頻度の把握

委託先を選定する前に、発送数量や頻度を正確に把握することが重要です。これにより、適切な倉庫スペースや人員を確保できる物流会社を選ぶことができます。

② 品目ごとの梱包・管理方法の確認

POP、チラシ、ノベルティなど、品目によって梱包や管理方法が異なります。委託先がそれぞれに適切な対応ができるか確認することが大切です。

③ コミュニケーションと柔軟性

急な発送依頼や変更にも対応できる柔軟性のある物流会社を選ぶことが望ましいです。また、定期的な情報共有や在庫状況の報告があるかも重要なポイントです。

07. ミカロジのフランチャイズ本部様の販促品発送

ミカロジでは、フランチャイズ本部の販促品発送をアウトソーシングしています。POP、チラシ、ノベルティ、サンプル品など多岐にわたる販促品を一括管理し、迅速かつ正確に加盟店へ配送しています。これにより、本部のスタッフは本業に専念でき、業務効率とコスト削減を同時に実現しています。

08. まとめ

フランチャイズ本部における販促品発送は、手間やコスト、管理の難しさなど、多くの課題を抱えています。しかし、物流会社にアウトソーシングすることで、業務効率化、コスト削減、ミスの減少などのメリットを享受できます。販促品発送を専門家に任せることで、本部は本来の業務に集中でき、加盟店支援やブランド戦略に注力できる環境を整えることが可能です。

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