2020.06.10
~友達だから貸さない~46話
この頃は年がら年中資金繰りで苦しんでいましたので、
いつ頃の話か記憶が定かではないところもあります。
資金がニッチもサッチもいかず、先輩経営者に相談に行きました。
というよりお金を借りにいきました。
この先輩ならもしかしたらという淡い期待を持ちながら、
多少の誇張も含め現在の苦境を必死に訴えました。
「ここでお前に貸すのは簡単だ。
だけどそれをしたら俺はお前とは友達でいられなくなる。だから貸さない。」
私の数倍も苦労されている先輩ですので、
その方からみたら私の苦労など大甘にみえるのでしょう。
私を傷つけないような優しい言い方で諭してくれました。
そのときは不謹慎にも“ふざけんなよぉ、貸してくれよぉ”
心の中で叫びましたが、
今となっては本当に有り難いお言葉をいただきました。