NO.617【顧客にとっての価値はなにか?】
ある土木重機用オイルメーカーが「顧客にとっての価値はなにか?」
を分析して得た答えは土木重機の稼働率だった。
土木会社にとっては一時間の故障が一年分のオイル代に相当した。
そこでこのメーカーは、重機の稼働率を保証することにした。
今では土木会社はオイルの元値さえ聞かなくなった。
この「顧客にとっての価値はなにか?」は大切な問いですね。
つい私たちは、自分たちの価値を考えてしまいがちです。
そうではなく、先ずは徹底的に「顧客にとっての価値はなにか?」を考える。
そうでなければこのオイルメーカーのように稼働率の保証という
発想は出てこないでしょう。ただその考えた結果が、
価格交渉すら不要になったというメリットがついてきました。
常に私も頭の中は、ミカロジの価値は?で埋め尽くされていましたが
ここは早々に切り替え、「顧客にとっての価値はなにか?」
モードにしていきます。
NO.616【適材適所は経営戦略に勝る】
「適材適所は経営戦略に勝る」
こんな文言を目にしました。
う~ん、経営戦略は大事だと必死に学んできたつもりでしたが
適材適所の方が上か~と、中々受け入れられない文言ですが
一面そうなのかもしれません。
そういえば「ビジョナリーカンパニー2」というビジネス書の中にも
誰をバスに乗せて、誰をバスから降ろすか。更に乗せた人には
適切な椅子に座らせる。そうすれば目的地にまでスムーズに行ける。
裏覚えなので合っているかわかりませんが、こんなことが
書いてあった記憶があります。
ですので、受け入れられないと心を閉じるのではなく
経営戦略は勉強しつつ、適材適所もしっかりミカロジに当て嵌めていきます。
でも実はミカロジ従業員、すでに適材適所だったりして、、
私の自慢癖が出てしまいました。
NO.615【社内の専門用語はダメ】
「メガヘルツ」と「速度」。「水温」と「温かい湯」
買い手が理解し、評価してくれそうな言葉を使っているか?
それとも社内の専門用語をそのまま充てているか?
後者であれば顧客の理解を得られるのは難しい。
まさしくその通り!だと思います。
最近マーケティング強化でその手の会社さんと打ち合わせしますが
「リード」「ナーチャリング」「コンバージョン」と
彼らの社内の専門用語だらけです。
せっかく「おっ、このサービス良さそう!」と思っても
話を聞いているうちに「ナーチャリング」という言葉で
一気に気持ちが萎えてしまいます。
と他社批判でなく、ミカロジでも社内や物流の専門用語で
お客さんと話していないか、再点検したいと思います。
NO.614【固定観念を払拭する】
「経営スキルはこれから学べばいい。周りが分担して足りない部分を
埋めることができる。でも信頼できる人間でなければ人はついてこない。
若さも後から手に入れることはできない。」と50歳を前にした社長が
22歳の女性に社長をバトンタッチという記事を目にしました。
50歳前では私より10歳近く若い社長です。ビックリしました。
私的にこの社長と似たような考えを持ってたつもりですが、
それでもバトンタッチは私が65歳ぐらいだと漠然と思っていました。
ましてやバトンタッチは22歳の女性です。
よっぽど優秀なのでしょうが、それでもまだ22歳です。
と思ってしまうことが、私が固定観念に囚われているのかもしれません。
ですので、この記事をきっかけに先ずは私の固定観念の払拭から
初めて見たいと思います。
それでも22歳だもんなぁ、、
NO.613【無欲万両】
働き一両、考え五両、知恵借り十両、コツ借り五十両、ひらめき百両
人知り三百両、歴史に学ぶ五百両、見切り千両、無欲万両
江戸時代中期の名君、上杉鷹山の言葉だそうです。
上杉鷹山は好きな歴史上の人物ですので、関連本はよく読んでいましたが
この言葉は初めて聞きました。
さすが!というか、凄いというか、今の時代にもまったくもって通用します。
特に無欲万両、いつの時代も欲を出すと上手くいきません。
そういう意味でも五百両の価値の歴史に学ぶも大切でしょうね。
個人的には、五十両の価値のコツ借りを好みます。
NO.612【サービス過剰に危機意識を】
「この日この時間は、配達予定がいっぱいなので受付できません」
宅配会社にはこのように受付を拒否する仕組みが存在しません。
依頼があったものはすべて受け付けるため、現場のキャパを超えるのは
運任せの状態です。そんな状況ですが、時間指定に配達できないと
運転手さんは文句を言われてしまいます。
これは配達のサービス過剰の弊害でしょう。
こんな状況が続けば、ただでさえ足りない運転手さんがもっと
減ることになってしまいます。ですので我々消費者はもっとこの
サービス過剰に危機意識を持たなければなりません。
同時に宅配会社側も強い気持ちをもって「受付できません」
という仕組みを作ることも大事でしょう。
当たり前の日常が続くことを願って、、
NO.611【主人が一番好きだった会社の作業着です】
人が絶対に辞めない会社や、休みや給料が多い会社が良い会社かと言えば
そうではない。社員が自分の会社を好きかどうか。それが一番大事。
昨年70代で亡くなった社員の葬儀の時に奥さんが
「遺影を見て下さい。主人が一番好きだった会社の作業着です」
ミカロジでは人はだいぶ辞めなくなりましたがそれでもまだ辞めますし、
給料は決して高くないので、その観点では良い会社とは言えません。
で、社員がミカロジを好きかと言われれば、「好き」と言ってほしいですが
自信もありません。
ですが経営者たるもの「良い会社」を目指すことは社員たちのためにも
必死に取り組まなければなりませんので、辞めない・給料や休みを多くと
同時に好きになってもらえる努力を欠かさないようにしたいと思います。
まだどうやっていいかまったくわかりませんが、、
NO.610【指導者の他責では下は育たない】
プレーしていればミスは起きる。負けもある。ミスは誰でも悔しい。
そういったとき「なぜミスしたんだ」「なぜ言った通りにやらないんだ」
と選手を叱るのは、俺は教えたのにやらないお前が悪いんだという
コーチの他責。これでは選手は育たない。
あるプロ野球選手OB
これはビジネスでもまったく一緒ですね。
よく大企業ほど上司は部下に責任を押し付ける他責と聞きます。
自責にしてしまうと自分の出世に影響があるからでしょう。
それでは本当に部下は育ちませんし、組織も強くなりません。
とはいっても上司にも上司がいますので、同じ構図ですから
まずはトップ自らが自責で自分が責任を取る姿勢が大事でしょう。
私も肝に銘じます。
NO.609【俺はもってる!】
自ら考え、行動する人材を育てるには
① 自分自身で誤りに気づくように導く
② 当事者意識を持たせる
③ 高圧的な指導は何も解決しない
「割れ鍋に綴じ蓋」
トップの器の大きさに応じてしか人材は集まらない、育たない。
こんな文言を目にしました。
一面そうなのかもしれませんが、これ私に当てはめてみますと
贔屓目もありますが、ミカロジ従業員は私の器以上に優秀な人材が揃っています。
決して上述の①②③を意識的にやってわけでもありませんし
私に人を指導する能力があるとも思えません。
唯一あるとすれば、私が人と出会える運を持ってることかもしれません。
いつも素敵な人や優秀な人と出会えると「俺は持ってる!」
こればかり。
単純な発想ですが、意外と真理を突いてるのかもしれません。
と結びつけるのが、単純なのでしょうが、、
NO.608【下請けイジメ企業は市場から撤退】
不当な給付内容の変更351件、代金支払遅延161件、代金減額92件
不当な利益の提供要請44件、割引困難手形38件、買いたたき26件
報復措置21件、2022年の荷主と物流事業者間の公正取引委員会の調査結果。
酷いの一言です。物流業界の悪しき習慣、下請けイジメが無くなりません。
買いたたきや報復措置などは犯罪と言っても過言ではないでしょう。
物流の2024年問題が始まりました。運転手不足に拍車が掛かるでしょう。
そうなりますと、今まで下請けイジメをしているような荷主は運送会社から
見放されるのは目に見えています。また下請けイジメの行為が利益に
なるような企業は少なからず市場から撤退を余儀なくされるでしょう。
これは何も物流業界だけでなく、どの業界にもこれに似た構図は
あるのでしょう。日々大企業不祥事ニュース目にして実感します。
なんにせよ、下請けイジメをしている企業には市場からの撤退を
強く・強く・強く望みます。
