物流2024.10.28(更新日:2024.10.30)

定温倉庫の保管料相場と選び方ガイド

低温倉庫の保管料相場と選び方 

目次

1.定温倉庫とは?
2.定温倉庫の賃料
3.定温倉庫選びのポイント
4.定温倉庫 ミカロジの実例


1.定温倉庫とは?

–定温倉庫の特徴
定温倉庫は、一定の温度と湿度を保つことで、保管する商品の品質を維持するための特別な倉庫です。主に食品、飲料、化粧品、医薬品、精密機器、革製品など、温度や湿度の変化に敏感な商品を保管するために利用されます。これにより、商品の劣化や品質低下を防ぎ、消費者に高品質な商品を提供することができます。

–定温倉庫を利用するメリット

1.品質の維持
温度や湿度を一定に保つことで、商品の品質を長期間にわたり維持することができます。
2.劣化防止
温度や湿度の変化による劣化を防ぐことができ、商品の寿命を延ばすことができます。
3.安全性の確保
害虫やカビの発生を防ぐための対策が施されており、商品の安全性が確保されます。
4.保管環境の最適化
商品の特性に合わせた最適な保管環境を提供することができます。

–定温倉庫のデメリット

一方で、定温倉庫には以下のようなデメリットも存在します。
1.コストがかかる
温度と湿度を一定に保つための設備やエネルギーコストが高いため、一般的な倉庫よりも賃料が高くなります。
2.取扱商品の制限
一部の定温倉庫では、保管する商品の種類や数量に制限がある場合があります。
3.温度管理の難しさ
温度管理が必要なため、商品の取り扱いには専門知識や経験が求められます。

2.定温倉庫の賃料

–定温倉庫の相場

地域によって定温倉庫の賃料相場は大きく異なります。都心部や物流の拠点となる地域では、需要が高いため賃料も高くなる傾向があります。一方、地方や需要が低い地域では、比較的リーズナブルな料金で定温倉庫を利用できる場合があります。例えば、東京や大阪などの大都市圏では、賃料は1坪(約3.3平方メートル)あたり月額数8.000円から15.000円程度、一方で地方都市ではその半額程度で利用できることもあります。

–定温倉庫の賃料が常温倉庫より高い理由

定温倉庫の賃料が高い理由は以下の通りです。
1.設備投資
定温倉庫では、温度と湿度を一定に保つための高度な設備が必要です。これには冷却システム、加湿・除湿システム、断熱材などが含まれます。
2.エネルギーコスト
温度と湿度を維持するためには、一定のエネルギーが必要です。このため、エネルギーコストが一般的な倉庫よりも高くなります。
3.専門知識
定温倉庫の運営には、温度管理や湿度管理に関する専門知識が必要です。このため、専門的なスタッフの人件費がかかります。
4.メンテナンス
定温倉庫の設備は定期的なメンテナンスが必要であり、そのためのコストがかかります。

–保管料以外に掛かる費用

定温倉庫の利用に際しては、保管料以外にも様々な料金が発生することがあります。例えば、入庫料や出庫料、在庫管理料、温度管理料、さらには保険料などです。入庫料や出庫料は、商品の搬入や搬出にかかる費用で、特に頻繁に出し入れする場合は注意が必要です。また、温度管理料は、特別な温度帯での保管が必要な場合に発生することがあります。これらの料金を事前に確認し、総コストを把握することが重要です。

3.定温倉庫選びのポイント

–預ける商品による温度設定の必要性

預ける商品の種類によって適切な温度設定が異なるため、その点を考慮して定温倉庫を選ぶことが重要です。例えば、食品は腐敗を防ぐために冷蔵や冷凍が必要ですが、医薬品は一定の温度で保管しなければ効果が損なわれることがあります。また、温度の変動が品質に影響を与える商品もありますので、安定した温度管理が可能な倉庫を選ぶことが求められます。

–サービス内容の確認

定温倉庫を選ぶ際には、提供されるサービス内容をしっかりと確認することが重要です。例えば、アッセンブリ作業、セット作業、検品作業などの付帯サービスがあるかどうかを確認します。また、スポット保管や短期保管に対応しているかも重要なポイントです。これにより、必要な時に柔軟に倉庫を利用することができます。さらに、セキュリティや保険の対応状況も確認しておくと安心です。

–その他の確認事項

商品の搬出入の際、すぐに定温倉庫に移動する環境にあるかどうかの確認は大事です。常温スペースにずっと置いたままだと商品の劣化に繋がります。また定温倉庫の入口の扉の開け閉めの状況の確認も必要でしょう。常に扉が開いたままだと一定の温度を保つことはできません。エアーカーテンが設置されているところは信頼できるでしょう。害虫対策や防塵対策がしっかりとされているかの確認をするのも大切です。

4.定温倉庫 ミカロジの実例

–18度25度の2温度帯設備

当社の定温倉庫は、18度と25度の2つの温度帯で保管することが可能です。この2温度帯の設備により、様々な商品の保管ニーズに対応することができます。例えば、チョコレートやワインは18度で保管することが多く、精密機器や化粧品、健康食品などは25度での保管が適しています。このように、商品に最適な温度帯での保管を提供することで、品質を維持し、顧客の満足度を高めることができます。

–アッセンブリ作業・セット作業・検品作業も可能

当社の定温倉庫では、アッセンブリ作業、セット作業、検品作業も行うことができます。これにより、商品を倉庫に保管するだけでなく、その場で必要な作業を一貫して行うことができます。例えば、商品をセットにして出荷する際のアッセンブリ作業や、出荷前の検品作業などを倉庫内で行うことで、効率的に業務を進めることが可能です。これにより、時間とコストを削減し、迅速な対応が可能となります

–スポット保管や短期保管の対応

当社の定温倉庫では、スポット保管や短期保管にも柔軟に対応しています。例えば、季節商品やキャンペーン商品など、一時的に保管が必要な場合にも対応可能です。また、短期間だけ使用したい場合など、必要な時に必要なだけ利用できるため、無駄なコストを削減することができます。このように、柔軟な保管サービスを提供することで、顧客の多様なニーズに応えることができます。

<ミカロジの定温倉庫サービスを詳しく見る>

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